アナログ

先日OPENした友人の美容室の看板を作成しました。
「鉄でつくった切り文字が欲しい」それだけ伝えられたのですが、一文字のサイズが50*50。。
現在のそういった製品は全てレーザー加工。ゆえにPC上で見ている文字そのものが切り出され製作される。レーザーであれば50*50なんてサイズ余裕さ。けどウチにはレーザーたるものはありません。。。。
完全なるアナログ作業にて作成しました。
鉄板に実寸で文字を描き、シャーリングとグラインダーのみで仕上げました。
2-3mmの隙間を抜く繊細な道具などもなく必死で道具と格闘しました。
出来は・・・まずまず。
やはりレーザーなんかとは比べ物にならないくらい精度は落ちます。
ただ、友人は1cutごとのグラインダー跡やちょっとした凹みや凸がオーダーメイド感があって良いと喜んでくれました。

ものによってはレーザーでなければできないもの、精度が要求される物など沢山あります。
ただ、かつての職人はレーザーなど無くても己の腕で機械加工のような製品を製作していました。
時間やコスト面では太刀打ちできないけれど、完全に機械に頼るのではなく、どうしたら今の設備、機械でできるだろうか。道具をどぉ扱えば精度の高い製品ができるか。
それは決して忘れてはいけない精神ではないだろうかとしみじみ思いました。
自分の腕の伸び白を感じたいい製品作りでした。

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